症例のご紹介

2013年12月 2日 月曜日

両側腹腔内潜在精巣(陰睾)の手術

先日、両側腹腔内潜在精巣(陰睾)の手術がありました。
潜在精巣だと精巣腫瘍が多いというのは以前にもご報告した通りですが、今回は両側が腹腔内だったのでもしも年をとって腫瘍化していてもきっとなかなかわかりにくかったのではないかと思います。
この子はまだ若いうちに予防的に去勢手術をしているので精巣腫瘍にはなっていませんし、手術自体も大きな問題もなく無事に終了しております。

日本人の感覚として、「健康な体にメスを入れる」という事に抵抗を感じておられる方は多いのかもしれませんが、病気の予防として早期の去勢手術は是非ご検討いただきたいところです。

手術前:陰嚢はまったくみられませんが、去勢手術はしていません。

腹腔内から引っ張り出してきた右精巣、この後、左精巣も摘出。

手術のキズはこの程度で、それ程痛々しいものではありません。

投稿者 西京極どうぶつ病院