症例のご紹介
2014年8月17日 日曜日
肥満細胞腫の手術
忙しさにかまけて、ずいぶん更新を怠ってしまっていました。
お盆の時期で少し暇になったので、久しぶりに最近の手術症例からアップしてみます。
今回取り上げるのは肥満細胞腫で、犬では悪性腫瘍に分類されます。猫やフェレットでは犬ほど悪性ではない事が多いため、動物種によって大きく考え方が変わってきます。
細胞診検査で比較的簡単に診断されるため、しこりができたらまず針を刺して診断しておく事が大事です!!!
肥満細胞腫は浸潤性の強い腫瘍なので、軟部組織肉腫同様にかなり広いマージンを取って切除しないと局所再発するリスクが高いためです。
今回のケースは肩甲背部の皮下にできた肥満細胞腫だったので、写真のような広いマージンを確保して切除しました。
周囲には2cm以上、深部方向には筋膜1枚以上のマージンで切除しました。切除後にレーザーで蒸散処置も施したので、きっと取り切れた事と思います!
術前
術中
術後
病理検査結果は当然「肥満細胞腫」で、切除縁での腫瘍細胞の露出もなく、切片状では脈管内浸潤もなかったので、完全切除と考えます。
術後の抗がん剤までするかどうかは考え方かと思いますが、局所再発や遠隔転移が起こらないか注意深く観察していきたいと思います!
お盆の時期で少し暇になったので、久しぶりに最近の手術症例からアップしてみます。
今回取り上げるのは肥満細胞腫で、犬では悪性腫瘍に分類されます。猫やフェレットでは犬ほど悪性ではない事が多いため、動物種によって大きく考え方が変わってきます。
細胞診検査で比較的簡単に診断されるため、しこりができたらまず針を刺して診断しておく事が大事です!!!
肥満細胞腫は浸潤性の強い腫瘍なので、軟部組織肉腫同様にかなり広いマージンを取って切除しないと局所再発するリスクが高いためです。
今回のケースは肩甲背部の皮下にできた肥満細胞腫だったので、写真のような広いマージンを確保して切除しました。
周囲には2cm以上、深部方向には筋膜1枚以上のマージンで切除しました。切除後にレーザーで蒸散処置も施したので、きっと取り切れた事と思います!
術前
術中
術後
病理検査結果は当然「肥満細胞腫」で、切除縁での腫瘍細胞の露出もなく、切片状では脈管内浸潤もなかったので、完全切除と考えます。
術後の抗がん剤までするかどうかは考え方かと思いますが、局所再発や遠隔転移が起こらないか注意深く観察していきたいと思います!
投稿者 西京極どうぶつ病院