症例のご紹介
2015年5月31日 日曜日
指先の扁平上皮癌による断指手術
バタバタと忙しくて久しぶりの更新になってしまいました。
もう5月も終わろうとしているのに...。
今回は、先日行なった指先の扁平上皮癌の断指手術です。
初診来院されるまで、爪根部での炎症を疑われて抗生剤や消炎剤、外用薬などによる内科治療が行なわれていました。
爪が剥がれたのは腫瘍のせいだったのですが、爪が剥がれて炎症が起こっていると思われて消毒されていたのかと思います。
治療経過的に炎症という可能性は低いと思われたので、細胞診検査を行ないました。
取れてきた細胞は異型のある扁平上皮細胞で、炎症細胞も少なかったので腫瘍が強く疑われました!
全身麻酔下での外科手術を計画し、十分なマージンを取って断指手術を行なったところ、術後大きな問題もなく治癒。
跛行もなく元気に走り回れるようになっています。
炎症と腫瘍の鑑別は常に気を遣うところですが、検査結果や治療経過なども考慮しながらきちんと診断していかなければと思います。
摘出した指
もう5月も終わろうとしているのに...。
今回は、先日行なった指先の扁平上皮癌の断指手術です。
初診来院されるまで、爪根部での炎症を疑われて抗生剤や消炎剤、外用薬などによる内科治療が行なわれていました。
爪が剥がれたのは腫瘍のせいだったのですが、爪が剥がれて炎症が起こっていると思われて消毒されていたのかと思います。
治療経過的に炎症という可能性は低いと思われたので、細胞診検査を行ないました。
取れてきた細胞は異型のある扁平上皮細胞で、炎症細胞も少なかったので腫瘍が強く疑われました!
全身麻酔下での外科手術を計画し、十分なマージンを取って断指手術を行なったところ、術後大きな問題もなく治癒。
跛行もなく元気に走り回れるようになっています。
炎症と腫瘍の鑑別は常に気を遣うところですが、検査結果や治療経過なども考慮しながらきちんと診断していかなければと思います。
摘出した指
投稿者 西京極どうぶつ病院