症例のご紹介
2013年5月10日 金曜日
口腔内扁平上皮癌の猫
先日、口腔内 扁平上皮癌の猫が来院しました。
扁平上皮癌は猫の口腔内では最も多い悪性腫瘍で、強い浸潤性を示すため根治手術は難しいとされています。
今回のケースも、口角部の非常に広範囲に渡って浸潤している状況だったため、診断のためのバイオプシーとともに反導体レーザーにて可能な限り切除、蒸散を行ないました。
処置前:右口角部に自壊した腫瘤がみられる
処置後:可能な限り深部まで切除、蒸散。
この子はもともと慢性口内炎もあったため、痛みや流涎の原因がそちらのせいと思っており、診断が比較的難しい状況でした(過去に慢性口内炎の治療として全臼歯抜歯も行なっているため、上顎下顎の臼歯がありませんが、今回の病態とは関係ありません)。
今回の治療で治ったわけではありませんが、少しでも長い間痛みが治まったり、食欲が出てくれればと思います。
扁平上皮癌は猫の口腔内では最も多い悪性腫瘍で、強い浸潤性を示すため根治手術は難しいとされています。
今回のケースも、口角部の非常に広範囲に渡って浸潤している状況だったため、診断のためのバイオプシーとともに反導体レーザーにて可能な限り切除、蒸散を行ないました。
処置前:右口角部に自壊した腫瘤がみられる
処置後:可能な限り深部まで切除、蒸散。
この子はもともと慢性口内炎もあったため、痛みや流涎の原因がそちらのせいと思っており、診断が比較的難しい状況でした(過去に慢性口内炎の治療として全臼歯抜歯も行なっているため、上顎下顎の臼歯がありませんが、今回の病態とは関係ありません)。
今回の治療で治ったわけではありませんが、少しでも長い間痛みが治まったり、食欲が出てくれればと思います。
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2013年5月 6日 月曜日
抜歯とスケーリングで対応しましたが...。
先日行なった歯科処置の画像をアップします。
かなり重度な歯石等の付着があり、かなりの口臭がありました。
抜歯やスケーリング、レーザーによる歯周ポケットの処置を行ないましたが、十分キレイになったと評価して良いのか微妙な状況でした。。。何とか残した歯の歯周病については今後も注意が必要です。
★麻酔や処置自体は問題なく終わり、ワンちゃんも元気に帰っていきました。
できれば、ここまでひどくなる前に対応して、年をとっても美味しくご飯を食べられる状況を維持してあげたいものです!
歯周病の予防には歯みがきが大事です!!!
詳しい方法などについてはスタッフまでお問い合わせ下さい。
処置前
処置後
かなり重度な歯石等の付着があり、かなりの口臭がありました。
抜歯やスケーリング、レーザーによる歯周ポケットの処置を行ないましたが、十分キレイになったと評価して良いのか微妙な状況でした。。。何とか残した歯の歯周病については今後も注意が必要です。
★麻酔や処置自体は問題なく終わり、ワンちゃんも元気に帰っていきました。
できれば、ここまでひどくなる前に対応して、年をとっても美味しくご飯を食べられる状況を維持してあげたいものです!
歯周病の予防には歯みがきが大事です!!!
詳しい方法などについてはスタッフまでお問い合わせ下さい。
処置前
処置後
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2013年4月27日 土曜日
ネコの眼球摘出手術。
先日、眼球突出して具合の悪いネコちゃんが来院されたため、眼球摘出手術を行ないました。
このような状況になった原因はハッキリしていませんが、おそらく猫カゼ(伝染性鼻気管炎ウイルス感染症)によって結膜炎が起こり、眼をかき壊した事によって悪化していったものと推測しています。
術前は眼が痛そうに掻いたり、しんどそうにしていましたが、
術後は食欲も出て元気に退院していきました!
手術前の状況 手術後の状況
猫カゼは非常に多い病気ですが、
ここまでひどくなるのは比較的珍しいパターンです。
ただし、結膜炎だと思って油断しているとこんな状況に
なる事もあるため、体調が悪い時には早めに対応するように
ご注意下さい!!!
このような状況になった原因はハッキリしていませんが、おそらく猫カゼ(伝染性鼻気管炎ウイルス感染症)によって結膜炎が起こり、眼をかき壊した事によって悪化していったものと推測しています。
術前は眼が痛そうに掻いたり、しんどそうにしていましたが、
術後は食欲も出て元気に退院していきました!
手術前の状況 手術後の状況
猫カゼは非常に多い病気ですが、
ここまでひどくなるのは比較的珍しいパターンです。
ただし、結膜炎だと思って油断しているとこんな状況に
なる事もあるため、体調が悪い時には早めに対応するように
ご注意下さい!!!
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2013年4月21日 日曜日
胆嚢粘液嚢腫による黄疸で胆嚢切除をしました。
先日、黄疸と肝障害のある犬の胆嚢切除を行ないました。
胆泥がつまって黄疸がでていまう病気で、最近増えているような気がします。
今回のケースはまだ胆嚢破裂は起こっていなかったのですが、胆嚢と周囲脂肪組織、横隔膜、胃などの周囲組織との癒着も激しく、かなり長期間、胆嚢炎が起こっていた事を示していました。
癒着を何とかはがし、さらには胆嚢を肝臓から剥離して胆管頚で結紮して切除。胆泥が詰まっていた胆管を洗浄して手術終了です。
胆嚢破裂や胆嚢炎が続くと癒着によって手術が大変になるため、早めの手術を考えたいものです。。。
胆泥がつまって黄疸がでていまう病気で、最近増えているような気がします。
今回のケースはまだ胆嚢破裂は起こっていなかったのですが、胆嚢と周囲脂肪組織、横隔膜、胃などの周囲組織との癒着も激しく、かなり長期間、胆嚢炎が起こっていた事を示していました。
癒着を何とかはがし、さらには胆嚢を肝臓から剥離して胆管頚で結紮して切除。胆泥が詰まっていた胆管を洗浄して手術終了です。
胆嚢破裂や胆嚢炎が続くと癒着によって手術が大変になるため、早めの手術を考えたいものです。。。
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2013年4月13日 土曜日
ウサギの臼歯過長歯
先日から、下顎臼歯の過長によって舌が傷ついて食欲が落ちているウサギさんが連続してきました。
下の写真のように、伸びてナイフのようにとんがった歯で舌が傷ついています(舌潰瘍)。
こんな状況では、ご飯を食べるのは本当に痛いでしょうね。。。
治療は麻酔下で伸びている歯を削り、舌を傷つけないように加工します。
臼歯の過長は牧草をあまり食べていないウサギさんで起こりやすいので、オヤツやペレットを減らしてでもしっかりと牧草を食べて歯をすり減らしてもらいたいと思います!!!
下の写真のように、伸びてナイフのようにとんがった歯で舌が傷ついています(舌潰瘍)。
こんな状況では、ご飯を食べるのは本当に痛いでしょうね。。。
治療は麻酔下で伸びている歯を削り、舌を傷つけないように加工します。
臼歯の過長は牧草をあまり食べていないウサギさんで起こりやすいので、オヤツやペレットを減らしてでもしっかりと牧草を食べて歯をすり減らしてもらいたいと思います!!!
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