症例のご紹介
2014年2月19日 水曜日
根尖部膿瘍の犬の歯科処置(抜歯)
先日、右第4前臼歯の根尖部膿瘍で右目の下に穴が開いて排膿している犬(パピヨン)の抜歯処置を行いました。
歯の損傷や歯石付着による歯槽膿漏によって根尖部膿瘍が起こり、そこに溜まった膿が目の下の皮膚をつきやぶって排出されていました。
抜歯をした後に歯根部の洗浄、半導体レーザーによる炎症組織の蒸散を行い、最後に抗生剤を注入して終了。
早く治って美味しくご飯を食べられるようになってくれればと思います!!!
歯の損傷や歯石付着による歯槽膿漏によって根尖部膿瘍が起こり、そこに溜まった膿が目の下の皮膚をつきやぶって排出されていました。
抜歯をした後に歯根部の洗浄、半導体レーザーによる炎症組織の蒸散を行い、最後に抗生剤を注入して終了。
早く治って美味しくご飯を食べられるようになってくれればと思います!!!
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2014年2月 6日 木曜日
ウサギの卵巣子宮全摘出術(不妊手術)
先日、ウサギの卵巣・子宮全摘出手術を行いました。
犬猫に比べると麻酔リスクが高いため、まだまだされない方も多いというのが現状です。
しかしながら、将来的な子宮疾患、乳腺腫瘍などの予防という観点からしても、できれば若いうちに不妊手術を行っておく事が勧められます。
何歳までに手術しなければいけないという決まりはありませんが、若くて健康なうち、あまり太ってしまう前に手術を行う方がより安全だと言われています。
100%安全な麻酔、100%安全な手術というのはありませんが、より安全な手術を目指して日々努力していきたいと思います。
犬猫に比べると麻酔リスクが高いため、まだまだされない方も多いというのが現状です。
しかしながら、将来的な子宮疾患、乳腺腫瘍などの予防という観点からしても、できれば若いうちに不妊手術を行っておく事が勧められます。
何歳までに手術しなければいけないという決まりはありませんが、若くて健康なうち、あまり太ってしまう前に手術を行う方がより安全だと言われています。
100%安全な麻酔、100%安全な手術というのはありませんが、より安全な手術を目指して日々努力していきたいと思います。
投稿者 西京極どうぶつ病院 | 記事URL
2014年2月 1日 土曜日
猫の胆石による胆管閉塞〜黄疸
先日、胆石による胆管閉塞で黄疸が起こり、食欲不振や嘔吐などで衰弱した猫ちゃんが来院しました。
レントゲン検査、超音波(エコー)検査、血液検査などを駆使して診断しました。内科治療での反応は皆無だったため、外科的に開腹して十二指腸経由で胆石の摘出を行いました。
十二指腸開口部付近に胆石が詰まり、総胆管〜胆嚢にかけて重度な拡張が見られました。
十二指腸を切開して胆石にアプローチし、鉗子にて摘出しました。
その後、溜まっていた胆汁を絞り出し、胆管疎通を確認。
詰まっていたのはひとつの大きな胆石でしたが、摘出する時に鉗子でつまむとバラバラと崩れる程度の硬さでした。
猫の胆石による胆管閉塞は比較的珍しい疾患ですが、
外科的に摘出すれば治癒する事もあるため、しっかりした診断・治療が必要です。
この子は手術後の経過は良好で、元気・食欲は回復し、嘔吐もすっかりなくなりました。
しかしながら、肝障害は残っているために内科治療は継続して必要になっています。
レントゲン検査、超音波(エコー)検査、血液検査などを駆使して診断しました。内科治療での反応は皆無だったため、外科的に開腹して十二指腸経由で胆石の摘出を行いました。
十二指腸開口部付近に胆石が詰まり、総胆管〜胆嚢にかけて重度な拡張が見られました。
十二指腸を切開して胆石にアプローチし、鉗子にて摘出しました。
その後、溜まっていた胆汁を絞り出し、胆管疎通を確認。
詰まっていたのはひとつの大きな胆石でしたが、摘出する時に鉗子でつまむとバラバラと崩れる程度の硬さでした。
猫の胆石による胆管閉塞は比較的珍しい疾患ですが、
外科的に摘出すれば治癒する事もあるため、しっかりした診断・治療が必要です。
この子は手術後の経過は良好で、元気・食欲は回復し、嘔吐もすっかりなくなりました。
しかしながら、肝障害は残っているために内科治療は継続して必要になっています。
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2014年1月17日 金曜日
肉球にできた悪性黒色腫による断指手術。
悪性黒色腫はメラニン色素を作るメラノサイトの腫瘍で、犬では皮膚、口腔内、目などでよく見られます。
今回の症例は、肉球の横にできた腫瘤が徐々に増大し、肉球の半分くらいまで浸潤していいました。
局所摘出では取りきれないと判断して、断指手術を行いました。
術後経過は良好で、跛行(びっこ)もありませんでした。
局所的には取り切れていたのですが、今後は遠隔転移が起こらないように注意が必要です。抗がん剤の使用も十分検討しつつ、経過を観察していきたいと思います。
術前
術後
今回の症例は、肉球の横にできた腫瘤が徐々に増大し、肉球の半分くらいまで浸潤していいました。
局所摘出では取りきれないと判断して、断指手術を行いました。
術後経過は良好で、跛行(びっこ)もありませんでした。
局所的には取り切れていたのですが、今後は遠隔転移が起こらないように注意が必要です。抗がん剤の使用も十分検討しつつ、経過を観察していきたいと思います。
術前
術後
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2014年1月 1日 水曜日
膀胱結石に注意!
新年早々ですが、年末に手術をした膀胱結石の犬の報告です。
昨年末はたくさんの手術症例が入ってきて、バタバタしていました。
大変な手術も多かったのですが、何とか無事に終わったので本当に良かったです。
写真は膀胱結石の症例から摘出した結石です。
腎臓や尿管を経て膀胱結石が形成され、慢性の膀胱炎や尿道炎による尿道狭窄なども起こっていました。
結石摘出によって症状の改善はみられましたが、結石の再発や狭窄した尿道の今後の経過には注意が必要です!!!
昨年末はたくさんの手術症例が入ってきて、バタバタしていました。
大変な手術も多かったのですが、何とか無事に終わったので本当に良かったです。
写真は膀胱結石の症例から摘出した結石です。
腎臓や尿管を経て膀胱結石が形成され、慢性の膀胱炎や尿道炎による尿道狭窄なども起こっていました。
結石摘出によって症状の改善はみられましたが、結石の再発や狭窄した尿道の今後の経過には注意が必要です!!!
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